田中将は3回3失点 ヤ軍が密かに計る「右肘手術」のタイミング
手首の炎症と前腕部の張りで故障者リスト入りしているヤンキースの田中将大(26)が27日(日本時間28日)、傘下3Aスクラントンのポータケット戦(レッドソックス傘下)に先発。3回を1本塁打含む4安打3失点、2四球、4三振。打者14人に対して62球を投げ、直球の最速は93マイル(約150キロ)だった。
田中は「全てが思い通りではなかったけど、状態自体は特に悪くはない。ちょっとしたところだと思う。体を含めて全然問題ない」とコメントしたが、ジラルディ監督は「彼はどこかで投げるだろう。何が正しい選択か吟味しなければいけない」と、次回登板は明言しなかった。
実はその田中に、何とか手術を受けさせようと、ヤンキースが知恵を絞っているという情報がある。
「一部フロントは今すぐにでもタナカに手術を受けさせたいのが本音だと聞いています」と、さるNY紙のヤンキース担当記者がこう続ける。
「ヤンキースは計算が立つものに対しては、いくらでもカネを使う。タナカと入札金も含めて7年総額180億円で契約したのは、万が一、故障したとしても7年トータルで計算すれば元が取れるとソロバンをはじいたからです。けれども去年、右肘靱帯を部分断裂してからは計算できない。今年は肘への負担を考慮してフォームを小さくしたが、球威まで落ちて開幕から不調が続いた。揚げ句に肘をかばった反動で、手首や前腕まで痛めたわけですからね。今後6年間、だましだまし投げられたんじゃかなわないという声も内部にはある」