権藤博氏が交流戦総括 「セの采配は“緻密”ではなく“怯懦”」

公開日: 更新日:

 見ていて気の毒になるほどだった。

 今年もパ・リーグの圧勝で幕を閉じた交流戦。パの61勝に対して、セ・リーグは44勝しかできなかった。11年目を迎えた交流戦でセがパに勝ち越したのは、09年の1度だけ。優勝だって9回もパ球団にさらわれているから両者の差はとっくに表面化していたが、今年は特に交流戦史上最高勝率となる.581を残したパの強さをまざまざと見せつけられた。

 ソフトバンクの柳田、日本ハムの中田、西武の中村や森に代表されるパの強打者たちのスイングは、それだけで投手に重圧を与える。

 総じて、パの球場はセより大きく広い。しっかり振り抜かなければ打球がスタンドに届かない。必然的に強いスイングが身につくわけだ。当然、日常的にそうした強打者と対峙する投手のレベルも上がる。広い球場がパの打者のスイングを強くし、投手の技術を磨き、野手の守備力を向上させるという見方に私も異論はない。

 私はそこに監督の采配も付け加えたい。

■犠打多用は「逃げ」でしかない

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