消極プレー、失策絶えず…中日“沈没”でセは「5弱1圏外」か

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 谷繁監督の怒声がベンチに響いた。広島に2-3で敗れた10日の試合。指揮官が目を吊り上げたのは、五回の攻撃中だった。

 1点ビハインドの2死一塁から2番の亀沢が右翼線を破る長打コースの安打。よしっ、同点! と思ったら、一塁走者の桂が三塁を回ったところでストップである。

 同点機をフイにする消極的な走塁に、止まった走者、止めた上田三塁コーチャーをまとめてベンチから怒鳴りつけた谷繁監督。その後の2死満塁のチャンスを生かせずに終わると、なにやら吐き捨て、何度も首をかしげていた。

 セ・リーグは首位の巨人から4位タイのDeNA、ヤクルトまで2.5ゲーム差の間にひしめく混戦状態だが、再び借金が2ケタの10になった中日だけは首位から6ゲーム差の最下位に落ち着き始めている。

 落合監督時代、投手を含めた鉄壁のディフェンス力を誇ったチームは今季、54失策でリーグワースト(10日現在)。この日も遊撃のエルナンデスに送球エラーが出るなど、屋台骨からグラついている。

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