早実の評価は未知数も…清宮が甲子園で“神風”呼ぶ理由
早実OBでソフトバンク・王貞治会長の祝福コメントに関係者の気持ちが集約されていた。
「すごいよね。大逆転。よくぞ逆転してくれた。清宮君の入った年に最初に出られるというのは、学校も盛り上がるし、高校野球も盛り上がる」
■実力はCに近いB
それなら早実は甲子園でも勝ち上がれるのか。
6試合50得点の強力打線とは対照的に、投手陣は乱調続きで52イニング28失点。1試合平均4・67点も奪われている。エースの松本は日大三との準決勝こそ完封勝利を果たしたものの、この日も4回4失点で降板するなど不安定な投球が続いた。控え投手も似たり寄ったりである。
全国の49代表が決定すると、スポーツ紙には出場校の評価が掲載される。各紙「A~C」の3段階で表記され、突出した力を持つ断トツの優勝候補は「特A」となる。そのランク付けを担当する某スポーツ紙のアマチュア野球担当記者も「注目度と期待の高さからすると『A』とせざるを得なくなるかもしれないが、本音で言えば『B』。それも、どちらかと言えば『C』に近い」と言うのである。