選手会長に危機感ゼロ 大甘コースが日本人プロをダメする
■世界のコースはどんどんタフに
けれども現実はむしろ逆で、開催コースの支配人とプレーしていると、「このホールはフェアウエーをもう少し広くしてほしい」とよく言われるという話を聞いたことがある。
開催コースのメンバーがラフを伸ばすのを嫌がるという話はよく耳にするけれど、本当は逆だと言う支配人が多い。
「あまりアンダーパーが出るとやさしいコースだと思われるので、ラフを伸ばしたほうがよい」と言うメンバーのほうが、むしろ多いというのだ。
今年の全米オープンの開催コース、チェンバーズベイについては批判的な意見も多かった。しかし、世界のコースはこれからもどんどんタフになっていくのは間違いない。
それなのに日本オープンの開催コースは、時代に逆行するかのようにやさしくなっている。以前は1グリーンのコースでフェアウエーを狭くし、ラフに入れたらなかなかグリーンを狙えないようなセッティングだった。
それが3年ぐらい前から、「以前は選手をいじめるようなセッティングだった」と言って、フェアウエーを広くし、ラフを短くし、グリーンを狙えるようにしているのだ。