宿敵ナダル撃破のツケか…錦織の“パンク”を専門家が分析
原因は「エンジン」トラブルか。
現地15日に行われたテニスのロジャーズ杯準決勝で、錦織圭(25・世界ランク4位)は同3位のマリー(英国・28)に3-6、0-6で完敗した。一方的に押された第2セットでは足が止まり、追いつけるボールを見送る場面が何度も見られ、会場からはブーイングも起きた。
前日は、過去7戦全敗だったナダル(スペイン・29=同9位)を6-2、6-4で撃破。完ぺきといえる内容で、唯一勝てなかったビッグ4の最後の1人を倒した。マリー戦は接戦が予想されていたが、この日は全くの別人だった。
試合後の錦織は詳細を明かさなかったものの、「第1セット途中から)痛みが出たのが残念」と語り、次戦(ウエスタン・サザンOP=マスターズ1000)は欠場。31日開幕の全米オープンに備えることになった。
錦織は6月中旬のゲーリー・ウェバーOPで左ふくらはぎを痛めて準決勝を棄権すると、2週間後のウィンブルドンも2回戦を前に棄権。ふくらはぎの故障は完治して今大会に臨んだと言ったが、またも下半身に異常をきたした。「完勝したナダル戦の影響があったのではないか」というのは、スポーツ選手の身体に詳しいフィジカル・トレーナーの平山昌弘氏だ。