スピースお手上げ…“飛ばし屋”デイがメジャー新記録で初V
後半も2つスコアを伸ばして、タイガー・ウッズが2010年全英オープンで出した通算19アンダーを上回った。パー5だけで4日間14アンダーと飛距離が光った勝利だ
デイは12歳で父親を亡くし、不良になった時期もあった。高校で出会ったゴルフ部コーチのコリン・スワットンの指導でメキメキ腕を上げて04年全豪アマ、世界ジュニア選手権に優勝。06年にプロデビュー。その高校時代のコーチが今でもデイを指導し、今大会ではキャディーバッグを担いでいた。
最終日に追い上げたスピースが「最高の負けだ。3打縮めればプレーオフ、4打なら勝てると思ったが、勝てなかった。今日はデイの日だった」と振り返ったように、デイの勢いを止められなかったわけだ。
単独2位のスピースはR・マキロイにかわってワールドランク首位に躍り出る。
▼J・デイのコメント
「(優勝パットの前に)泣くとは思っていなかった。これまでもメジャーで優勝に絡みながら、ほんのちょっとの差で勝てずに、いろんな感情がこみ上げてきた。バックナインになってからも、まだ勝利が決まったわけではないと、感情を押し殺してからいいショットが出始めた。コーチのコリンに出会って一緒に歩いてきた。今日は最高だ」