キャディで西山ゆかりの優勝アシスト “芹沢効果”に絶賛の声
【meijiカップ】
西山ゆかり(33)が鈴木愛(21)との2ホールに及ぶプレーオフを制し、プロ8年目で初優勝を飾った。その瞬間、西山はキャディーを務めた芹沢信雄プロ(55)と手を取り合い、ギャラリーに向かって3度万歳し、喜びを爆発させた。
「夢の中にいるみたい。芹沢さんのおかげで優勝できました」(西山)
最終日最終組はこれまで2度あったが、緊張から急に体の動きが硬くなり、2度とも優勝を逃していた。そんな西山を好アシストしたのが、日頃から指導する芹沢だった。この日も的確な指示を出す一方で時には笑顔で話し掛け、緊張をほぐすために肩を揉むなど、サポート役に徹した。
それにしてもプロがバッグを担ぐだけで、こうも簡単に効果が表れるものなのか。田原紘プロがこう言う。
「プロとプロの呼吸が噛み合った時は、1+1が3にも5にもなる。特に芹沢のように、勝たせてやりたいという気持ちが強ければなおさらです。彼は知識が豊富なうえに人に教えるのが好きで、教え上手。しかも礼儀正しい。藤田寛之や宮本勝昌が彼を慕っているのも、人間的に立派だからです。そんな大先生がキャディーを務めてくれるのだから西山もやる気も出るし、力も発揮できる。何より不安になった時に先生がそばにいてくれれば、安心感が全然違います。お互いの間に絶対的な信頼感が生まれているのです」