リオでも苦戦必至 世界柔道女子48kg級は3大会ぶり金ならず
日本勢2人が表彰台に立ったとはいえ、お先真っ暗だ。
柔道の世界選手権(カザフスタン・アスタナ)が24日に開幕し、初日は男女2階級が行われ、女子48キロ級は浅見八瑠奈(27)が決勝でパウラ・パレトに指導の差で敗れ銀メダル。近藤亜美(20)は準々決勝で鄭普涇(韓国)に敗れて敗者復活戦に回り、3位決定戦でナタリア・ブリジダ(ブラジル)を下した。
10、11年大会を制した浅見は世界ランク2位のパレトに終盤になって押し込まれて、後は防戦一方。攻める姿勢がないと判断されて残り31秒で2度目の指導を受けると、そのまま逃げ切りを許した。
前回王者の近藤は海外勢に徹底的に研究されたのだろう。得意の払い腰を封じられるなど、鄭に敗れた準々決勝までの3試合は技のポイントを奪えず、持ち味である積極的な攻撃は封じ込まれた。
同階級に派遣した2選手が表彰台に上がったことで南條充寿女子監督は「来年の五輪(代表争いは)2人が中心になる」と断言したが、浅見、近藤のどちらが代表に選ばれてもリオでのメダル取りは厳しいと言わざるを得ない。