「青木より評価は上」200本安打の西武秋山にメジャー熱視線
秋山の月間打率は3月末から8月末まで、毎月.330以上を記録した。特定の苦手球団や苦手投手もなく、パの全チームから均等に.330以上をマークしているばかりか、対左腕も.376。右投手の.358を上回っている。
打球方向も広角で、安打方向は左翼、中堅、右翼にそれぞれ50安打以上と打ち分けている。
さらに驚異的なのが試合終盤の勝負強さ。第1打席.325、第2打席.336、第3打席.330に対し、第4打席以降は198打数83安打の.419。勝敗を左右する終盤に結果を出している。
野球に対する姿勢もケチのつけようがない。安打が出ない日が2日続けば、試合後は決まって室内練習場に直行。同僚ナインが帰宅するのをよそに、マシン相手に納得するまで打ち込む。200安打到達はたまたまではなくプロ5年目で才能が開花した証しとみるべきだ。
しかも単に打つだけの選手ではない。強肩の中堅手で、俊足を生かした守備範囲はバツグンに広い。現在、17盗塁。過去3年の盗塁数が10、13、3といまひとつなのはチームの方針と石橋をたたいて渡る本人の性格ゆえ。サインを出して積極的に走らせれば、タイトルも狙えるくらいの走力の持ち主。つまりは走攻守と三拍子そろった選手なのだ。