愚直な人柄と向上心 引退の日ハム木佐貫は球界一の“常識人”

公開日: 更新日:

「クソがいくつついても足りないくらい、とにかくクソ真面目な男です」

 巨人のチーム関係者がこう言った。日本ハム木佐貫洋投手(35)を知る人間なら、誰もが同じことを言うはずだ。

 9月30日のロッテ戦で引退セレモニー。オーロラビジョンに映ってコメントを寄せた巨人時代の鹿取ヘッドコーチ、オリックス時代の岡田監督も「真面目過ぎる」と口を揃えていた。

 03年に亜大からドラフト自由獲得枠で巨人に入団。1年目に10勝を挙げて新人王に輝いても、実直で真摯な姿勢はなにも変わらなかった。亜大時代の4年間、一日も欠かさずにつけていた1460日分の日記は大学ノートに数十冊。定規で測ったように書かれたきれいな字で、プロ入り後も自らの思いをつづり続けた。

 試合後、ほとんどの選手が「ぶら下がり」と呼ばれる歩きながらの取材で報道陣に対応する中、木佐貫は記者から声をかけられると必ず立ち止まって質問者に体を向け直し、直立不動で答えるのが常だった。報道陣の間で「球界一の常識人」と言われるゆえんである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット