金本新監督で一掃なるのか…阪神に巣食う“ぬるま湯”体質
「これまでは試合に臨む気が少し、欠けていた印象がある。そのあたりを自分が伝えていくしかない。勝ちながら再建したい。そのためには練習と意識。そこだけ」
阪神の新監督に就任した金本知憲氏(47)が昨19日、大阪市内のホテルで会見に臨み、こう言った。
阪神の若手が伸び悩む理由のひとつは、なるほど選手たち自身の甘えにあるのかもしれない。人気球団ゆえに、一軍半や二軍クラスの選手だろうと周囲からチヤホヤされるし、勘違いするケースも多い。
ドラフト下位指名ながら努力で一流選手にはい上がった金本新監督のことだ、自身の体験談を踏まえて若手の意識を変えることはできるかもしれない。意識が変わればおのずと野球への取り組み方も変わる。
しかし、いまの阪神に「練習と意識」の変化によって、モノになりそうな若手選手が、果たしてどれくらいいるか。
金本監督は「ホームランを打てる大砲として江越(22)、横田(20)、陽川(24)あたり。振れる打者に期待したい」と言った。練習と意識が変化すれば、彼らはある程度のレベルまでは成長するだろう。