金本新監督で一掃なるのか…阪神に巣食う“ぬるま湯”体質
だが、彼らも含めて阪神の若手の大半は、他球団が目を付けなかった選手、あるいは直しにくい欠点があって敬遠した選手がほとんどだそうだ。
チームの軸に成長させるには、他球団の若手と比べて素材の劣る選手であればなおさら時間をかけ、じっくりと育てる必要がある。若手は実戦で辛抱強く起用しなければ育たないからだ。
金本監督は「勝ちながら再建したい」と公言した。前日には「勝つことが最優先」とも。そう言う金本監督に、結果が出なくても我慢して彼らを使い続けるだけの「余裕」があるのかどうか。
■南球団社長は退任も…
いまの阪神は外国人選手やベテランへの依存度が飛び抜けて高い。助っ人外国人の去就は不透明なうえ、ベテランの力は落ちていく一方だ。いくら金本監督が目の色を変えたところで、これまで何年も出てこなかった若手が急激に力を付けるわけがない。
かくして勝利を追求する以上、外国人選手が抜ければこれまで以上の外国人選手を取り、下降線をたどるベテランの穴を埋めるべく大物FA選手を補強することに。結果として、ここ数年の阪神に輪を掛けて外国人やベテランに依存するチームが出来上がるだけだ。