若手指導は二の次? 掛布二軍監督に託される密かな「特命」
阪神の掛布雅之球団本部付育成&打撃コーディネーター(DC=60)が26日、甲子園のクラブハウスを訪れ、来季二軍監督の正式契約を交わした。
「1年間戦うにはチーム全部が戦力。一軍の戦力のバランスが崩れないようにサポートしていきたい」(掛布二軍監督)
2013年オフに現場復帰した掛布DCは2年間、主に二軍の若手選手を中心に打撃指導を行っていた。今回もDCの契約を更新する予定だったが、金本知憲新監督(47)の要請で二軍監督に就任した。
掛布DCを入閣させた狙いは二軍との連携強化だ。これまで一、二軍の風通しの悪さは、阪神の抱える大きな問題のひとつだった。
例えば二軍首脳陣の推薦とは別の選手が昇格したり、結果や好不調にかかわらず、決まった選手ばかりが上がったりすることもあった。
二軍との関係について金本監督は「意思の疎通とか連絡がうまくいっていないとか、監督同士が口を利かないとか、そういうことは絶対ないようにします」と言い切った。