楽勝ムードが…逆転負け喫した遼に「プロとして未熟」の声
【カシオワールドオープン】
大会2日目から首位キープの石川遼(24)は、前半だけで3連続を含む4バーディー、ノーボギーで2位黄重坤(23)に3打差をつけてターン。ところがバック9に入ると、突然、おかしくなった。12番でドライバーを左に曲げてOBを打つとダブルボギー。14番では1メートル足らずを決められず3パットボギーを叩き、ついに首位転落。黄が単独トップへ入れ替わった。
それでも17番でカラーから6メートルのパットを沈めて追いつくと、よほどうれしかったのか、キャディーを務めた高校生の弟とハイタッチ。白い歯がこぼれた。しかし、その直後の18番パー5でピンそば3メートルに2オンした黄にイーグルを決められ、あっけなく勝負あり。バーディーフィニッシュも、石川は一歩及ばず、の情けない逆転負けである。「石川は日本ツアーを甘く見ている。その一語に尽きます」と評論家の宮崎紘一氏がこう続ける。
「素人の弟をキャディーにするっていうことは、『私はキャディーの助けはいりません』って言っているようなもの。『近くで弟に勉強させたい』というのも100年早い。まだ石川本人が勉強しないといけない段階、レベルです。米ツアーが主戦場で日本はお遊びみたいな感覚で出場しているから、真剣さが足りない。気が緩んでいると言うしかない」