福岡国際マラソン惨敗 川内優輝を狂わせた五輪の“魔物”

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「(力を)出し切って負けるならしょうがないけど、何でこういうことになったのか……」

 最強の市民ランナーといわれる川内優輝(28)は、6日の福岡国際マラソンで8位に終わった。10キロ手前で感じた左ふくらはぎのしびれの影響により、タイムは2時間12分48秒。3位で日本選手トップの佐々木悟(30=2時間8分56秒)から、約4分も遅れての惨敗ゴール。日本人上位3位以内にも入れず、リオ五輪代表選考対象から漏れた。今後も代表入りを目指すなら、来年2月の東京か3月のびわ湖毎日で陸連が設定した2時間6分30秒のタイムを切らなければならない。

 川内は09年の別府大分から今回の福岡まで、54回ものフルマラソンを走り、自己ベストは2時間8分14秒(13年ソウル国際)。6分30秒切りは雲をつかむような話だ。

 それだけにレース中に左足を襲ったしびれを大いに悔やんだのだが、過去に一緒に走った選手の足が痙攣した時は「調整不足だなと思っていた」ことから、「(しびれは)天罰だなと思う」と語っていた。本当に罰が当たったのか?

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