相手も勝って当然の格下 錦織メンフィス史上初4連覇の軽さ
勝って当然の大会ではないか。
男子テニスのメンフィス・オープン男子シングルス決勝で、世界ランク7位で第1シードの錦織圭(26)は、同145位の新星フリッツ(18)と対戦。6-4、6-4のストレートで退け、大会史上初となる4連覇を達成。ツアー通算11勝目を挙げたわけだが、大会前に発表されたドロー(組み合わせ)を見れば、錦織の4連覇は決まったも同然だった。
今大会には、世界ランク1位のジョコビッチや同2位のマリー、同3位のフェデラーといった強力なライバルは不在だった。錦織に続く第2シードは同30位のS・ジョンソン(26)。準決勝で負かしたS・クエリー(28)も同58位の第4シードだった。この日の「頂上決戦」も、推薦出場の18歳。193センチの長身から繰り出す強力サーブでブレークを許すゲームもあったものの、終わってみれば2-0のストレート勝ち。しかもこの大会は2年前から、ツアーの格付けが500から最下位の250に降格された。それでもスポーツマスコミは戦前から、「快挙の4連覇へ」と騒いでいたから片腹痛い。