賭博で揺れる巨人の“外出禁止令”に「過剰管理」と疑問の声

公開日: 更新日:

「日本人全体が会社の監督責任を追及しすぎる傾向がある。しかし、球団は選手に処分を下すだけで、『選手の私生活に関しては知りません』と突っぱねるくらいでいいのです。あれはダメ、これはダメではなく、選手個々に対し、『自分で責任を取りなさい、律する力を身に付けなさいよ、その代わり、不祥事を起こしたら厳格に処罰しますよ』と言うべきです。野球が仕事の社会人を『子供扱い』してばかりいると、いつまでたっても本当に子供のまま。狭い社会にいる彼らは、精神的に成長せず、物事の分別がつかないということにつながりかねない」

■企業論理を優先

 巨人に限らず、各球団は何かと選手を縛りたがる。

 NPB(日本野球機構)は毎年、「新人選手研修会」を行っているが、確かに高卒の未成年選手に最低限のルールやマナーといった人間教育、社会教育を施す必要はあるだろう。

 ただ、今回の賭博発覚により、選手に誓約書を書かせる球団もあれば、パチンコなどの合法ギャンブルでさえ「自制するように」と注意喚起した球団もあった。球界には、寮生活を数年間強制したり、新人はマイカー所有不可などという「禁止事項」を設けることで良しとする風潮がある。中・高校生の部活動じゃあるまいし、こうした“過保護”な管理は選手のためというより「球団の保身のためではないか」との声も一方ではある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」