松山は5差7位 オーガスタ攻略の課題は“弱気パット”克服
今年の大会は近年には見られないほどグリーンが硬く、3日目までは強い風も吹いた。最終日は風はやみ、上位陣は60台のスコアを出してきた。そんな中、松山はパットに苦しみ1オーバーでプレー。これではグリーンジャケットを手にできるはずがない。
マスターズを現地取材した経験がある、ゴルフジャーナリストの菅野徳雄氏は、「松山はパターの課題を克服しなければ、マスターズに優勝することはできない」といってこう続ける。
「松山は昨年、最終日に66のスコアを出して5位になった。しかし、首位のスピースとは11打差もあり、優勝とは無縁で開き直った中での好スコアだった。米ツアーでは2勝しているが、メジャーの優勝争いは今回が初めて。重圧がかかる中で、どれだけいつものスイングができるか、パットを入れられるかが勝敗を分ける。前半の松山は体がガチガチでヘッドが走っていなかった。パットはインパクトがなく、カップに流し込むように打っていた。12番から4連続でチャンスを外したパットが象徴的です。下りでも、たった15センチのパットでもしっかり打たなければオーガスタのグリーンは攻略できない。松山は高速グリーンに対して大きなストロークで柔らかく打とうとしているが、それは違う。パットの名手といわれた青木功のように、オーガスタのグリーンでも緩みのないインパクトでヒットしなければ入らない。ビッグゲームでプレッシャーのかかる時にパットがしっかり打てるか否かは、技術の問題もあるが、メンタルの強さが問われるのです」