それは独自技術の結晶…パラ五輪選手を支える“相棒”たち

公開日: 更新日:

 パラリンピック――。今夏、リオ五輪後に行われる障がい者スポーツの祭典には日本からも多くのアスリートが挑む。

 ところが、パラ五輪は競技自体があまり知られていないばかりか、使用される器具についてもほとんど認知されていない。選手個々のパフォーマンスを大きく左右するパラ競技の“道具”。その性能やこだわりは想像をはるかに超える。

 例えば、車いすラグビー(ウィルチェアーラグビー)に使われる競技車は特徴的だ。試合中、激しい衝突を繰り返すため、守備を担う選手の車いすには防御力を高めるためのさまざまな工夫が施されている。

 日本代表候補の岸光太郎さん(44)は言う。

「転倒防止のためにタイヤがハの字型になっているのに加え、私のラグ車(車椅子ラグビーで使う競技車)には前方に長いバンパーが付いています。このバンパーを相手のタイヤに引っかけ、動きを止めます。前方に長いので他のラグ車に比べ回転力は劣りますが、その分、相手を止めやすい。タイヤも相手の衝突によるパンクに備え、チューブを抜いてあります。衝突の衝撃? 常にちょっとした交通事故を味わう感じですが、もう慣れましたね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった