巨人エース菅野 中5日“フル回転”から突如方針転換の理由
巨人の高橋由伸監督(41)が方針を曲げた。
エースの菅野智之(26)に指揮官は、開幕前から通常の中6日の登板間隔ではなく、「中5日」との方針を伝えていた。ゴールデンウイーク突入前に系列スポーツ紙には「智之みたいに力のあるピッチャーがいるわけだから、可能な範囲で登板数をどんどん回していくのも作戦」と力説。改めて「フル回転」を指令していた。実際、開幕から4月終わりまでに中5日は3度あった。
それが、前回5日の登板は中6日。本来なら4日に投げるはずが、その日は二軍から呼ばれた江柄子が抜擢された。プロ5年目の江柄子は598日ぶりの先発。大方の予想通り、五回途中KOされたが、苦戦は百も承知で首脳陣は菅野に「6日間」を与えたのだ。今回も中5日なら11日の阪神戦となるところを、こちらも二軍の内海が呼ばれて今季初登板の予定。次カードのヤクルト戦に回る菅野の間隔は7日間以上空くことになる。
ゴールデンウイークの巨人は、12球団ワーストの2勝7敗に終わった。5月に入って敗れた試合の失点は11、6、7、8、11。中日との3連戦は計26失点だった。チーム防御率こそ3.58でリーグ2位タイだが、5月の防御率は6.68。先発陣は6.97、救援陣は6・14と壊滅的な状況だ。とても絶対的エースにラクをさせる余裕などないはずなのに、どういうわけか。