ハム近藤と正反対…西武・森友哉は二軍で捕手出場ゼロ
選手名鑑に「入団当時は捕手だったが」と書かれる日も遠くない。
27日に日本ハムの近藤が14年以来2年ぶりに二軍落ちした。打率.256という打撃もさることながら、最大の目的は捕手復帰。二塁への送球イップスが原因で本業を離れ、今季は主に右翼とDH出場がほとんどだった。一度二軍に落とし、本格的に捕手復帰への道筋を立てようというのだ。
そこへいくと、すっかり影が薄くなったのが西武の森友哉(20)だ。
「打てる捕手」として、13年ドラフト1位で大阪桐蔭からプロ入り。昨季は17本塁打、68打点と打線の中軸を担ったが、捕手としての出番はなし。右翼とDHが本職となっていた。
今季は開幕から16試合で打率.209、1本塁打、5打点。バットの調子が上がらず、4月23日に登録抹消された。交流戦で一軍昇格予定も、期待されているのは長打力のみ。二軍でも捕手出場は一試合もない。
「もう二度と捕手には復帰できないんじゃないか。球団としては『打てる捕手』を育てたいが、森はサインを覚えるだけでも四苦八苦。マスクをかぶると悩んでしまうのか、打撃も極端に悪くなる。田辺監督もそうだが、次期監督が濃厚な潮崎二軍監督も、それ以上に捕手森には厳しい評価をしている。体制が変わっても、DH兼外野手で固定されるのではないか」(球団OB)
事実上の捕手廃業である。