体操種目別でミス続出 演技中の“伝染”を専門家が種明かし
リオ五輪代表が決まる体操全日本種目別の最終日、男子はすでに代表に決定している内村航平(27)、加藤凌平(22)の他に、白井健三(19)、田中佑典(26)、山室光史(27)の3人が代表入りした。
この日は五輪キップを争う最後の舞台。ある程度緊張するのは仕方がないとはいえ、大きなミスがやたらと目立った。
例えばつり輪では、完璧な演技をしていた神本雄也が、後方伸身2回宙返り2回ひねりおりで、着地の際に両手と頭を着くミスが出た。すると、つり輪が得意の山室も、同じおり技の着地で四つん這いになってしまった。
さらに鉄棒では、トップの佐藤匠から6番目の今井裕之まで、着地で両手を着いたり、4人が落下するなど大きなミスが続出したのだ。
男子体操のミスといえば、銀メダルだったロンドン五輪団体の日本選手たちは信じられないミスを連発。エースの内村でさえも、着地ミスや落下があり、まるで失敗が「伝染」したかのような状況だった。その現象について、臨床スポーツ心理学者の児玉光雄氏(追手門学院大学客員教授)がこう語る。