交流戦で巨人3連敗 ソフトBとの差を高橋善正氏が多角分析

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■育成で大きなビジョンの違いが

 ともに、潤沢な資金力がある。4月に日本プロ野球選手会が発表した、外国人選手を除く支配下選手の平均年俸はソフトバンクが12球団1位の6960万円。トップの座を譲ったとはいえ、巨人も5787万円で2位だった。どちらも補強に積極的で、今季の巨人は13人もの助っ人外国人(育成契約を含む)を擁している。前出の高橋氏は、「問題はカネの使い方、生かし方です。ここ最近のドラフトを見れば明らかでしょう」と言う。ソフトバンクもメジャー帰りの松坂大輔(35)に3年12億円というバカげたカネの使い方をしているが、その一方で育成に関しては確固たる球団のビジョンが見て取れる。

 高橋氏が指摘するように、大学・社会人と高校生の分離ドラフトが廃止された08年以降の指名選手を見てみると、ソフトバンクは昨秋までの8年間で43選手(育成契約を除く)を獲得し、そのうち28選手が高校生。44選手を指名している巨人の高卒選手は19人にとどまっている。その間、5人の高校生を1位指名しているソフトバンクに対し、巨人は3人だ。

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