初日サスペンデッドも…松山「2日目36H」はむしろ好材料
【全米オープン 初日】
大会初日は雷雲の接近により、競技は3度の中断を余儀なくされた。現地時間16日13時36分(日本時間17日2時36分)スタート予定の松山英樹(24)は、同組のセルヒオ・ガルシア(スペイン)、ダスティン・ジョンソン(米国)とともに待たされ続け、2度目の再開直後にはパッティンググリーンにいたが、天候の回復が見込めず、16時30分すぎにサスペンデッドが決定。第1ラウンドは翌日へ持ち越しとなった。谷口徹もスタートできなかった。この日ホールアウトした選手はわずか3組9人だった。
会場のオークモントCCは、ピッツバーグの鉄鋼王ヘンリー・フォーンズが1904年に開場。オープン当初から硬くて速いグリーンが名物だ。前回大会(07年)の優勝スコアはA・カブレラの通算5オーバー。トッププロでも80近いスコアをたたく世界屈指の難コースは、日替わりでその表情を変える。この日は前日の大雨でグリーンがソフトになったが、雨がやんで1、2時間もすれば、グリーンは本来の硬さ、速さに戻るといわれている。18ホールをプレーできずに翌日に異なる状態のグリーンで残るホールを消化するより、大会2日目に36ホールプレーは体力的にはきつくなるが、全ホール同じコンディションで回る方がプラスといえる。スタートできなかった松山や谷口にツキがあるとみていい。
世界ランク15位の松山は13年から4年連続4回目の出場。13年の10位がベストフィニッシュだ。今回は「行ったとこ勝負」というが、ニクラスが「米国で最も難しい」というオークモントとの闘いは、間違いなく厳しいものとなる。