“時代遅れ”の日本男子ツアーは世界から取り残される
日本の男子ツアー低迷の要因は、世界レベルとの大きな隔たりにある。
今や男女の区別はなく、ゴルフはグローバル化が当たり前の時代になった。
米国、欧州、豪州、アジアの各ツアーは互いに共催し合い、いわばひとつの共同体となって繁栄を試みている。
アジアンツアーひとつを取ってみても米国、欧州、豪州ツアーと共催し、世界レベルの選手が参加する大会がある。世界のトッププロがしのぎを削り、ハイレベルな戦いを見せることで迫力を生み、人気を盛り上げている。
そんな大きな潮流の中で、日本ツアーだけがいわば“蚊帳の外”だ。
JGTO(日本ゴルフツアー機構)や関係者が、自国のツアーで事足れりとし、海外との交流に目を背けてきたためだ。
そして先日、大きなニュースが飛び込んできた。今月6日、一般社団法人ISPS(国際スポーツ振興協会=半田晴久会長)がオーストラレイジアツアーとパートナーシップ契約を締結したのだ。都内のホテルで行われた会見にはオーストラレイジアツアーのソル・ボーンCEOが出席して半田会長と調印式を行った。単なる共催ではない。ボーンCEOをはじめ、関係者の要請でISPSが冠スポンサーとなり、今後「ISPS HANDA PGAツアー・オブ・オーストラレイジア」という名称となってスタートする。