ジカ熱で続々不参加のリオ五輪ゴルフ 米プロ辞退ゼロなぜ

公開日: 更新日:

 出場辞退が相次いでいるリオ五輪の男子ゴルフ。当初、出場に前向きだった世界ランク1位のジェイソン・デイ(28=豪州)も不参加の意思を表明した。

 主な辞退者は12人にのぼるが、いずれも米国人以外の選手。A・スコット、M・リーシュマンは豪州。R・マキロイ、G・マクドウェルは北アイルランドでS・ローリーはアイルランド。L・ウェストヘーゼン、C・シュワーツェル、B・グレースは南アフリカ。S・ガルシアとM・ヒメネスはスペイン。V・シンはフィジーといった具合。そして、その大半が辞退の理由として「ジカ熱」を挙げているのだ。

■米国人プロの8割はフロリダ在住

 米ゴルフ事情に詳しいライターの吉川英三郎氏が「ジカ熱は単なる言い訳にすぎません」とこう続ける。

「ジカ熱感染を避けなければならないのは女性なのに、女子ゴルフの辞退者はまだ1人も出ていません。8月の南米は冬ですし、世界保健機関も『リスクは極めて低い』という声明を出しています。辞退者続出の一番の理由は、A・スコットが言う過密スケジュールでしょう。リオ五輪前のメジャー3試合と五輪後のプレーオフシリーズを考えたら、とても五輪に出場している余裕はありません。ニューヨークからリオまでは直行便でも10時間かかる。疲れが残ったまま、長距離移動を繰り返すのはきつい。治安の問題やチャーター機の手配、費用もバカになりません。賞金も出ず、A・スコットが『エキシビション』と言った五輪にそこまでリスクを冒して出場する価値があるかどうか。これだけ辞退者が相次げば、ますます出場する意味がなくなります」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情