巨人阿部は失策が安打に…“記録訂正”に泣いた名打者たち
今年の阿部は無理だろうが、過去にはそれで泣いた選手もいる。
日本野球機構(NPB)は4日、6月30日に行われた巨人-中日戦の公式記録の訂正を発表。巨人・阿部の九回裏の打撃結果を「二飛失策」から「右前安打」に訂正した。
今季の阿部は右肩故障で大幅に出遅れ、もっか規定打席には遠く及ばず、打撃もパッとしない。首位打者とは無縁だし、ここで安打が1本増えても記録に影響するものではないが、かつてはヒット1本でじだんだ踏んで悔しがった選手もいる。
例えば、巨人OBの篠塚和典は84、87年に首位打者のタイトルを取っているが、81年(当時は利夫)は、.358の阪神・藤田平に1厘及ばずタイトルを逃している。
その10年後の91年には、ヤクルト2年目の古田敦也が.3398で、セの捕手では初のタイトルを手にし、.3395だった中日・落合博満の6度目の首位打者を阻んだ。篠塚、落合両氏とも、あと1打席で1安打していれば打率トップに立っていたわけだが、この2人は複数回頂点に立ったことがあるからまだいいだろう。