プロ9年目の穴井詩 ツアー初優勝の裏にJOCのメダル請負人

公開日: 更新日:

ゴルフ5レディス】

 プロ9年目の穴井詩(28)が7度目の最終日最終組でやっと勝った。

 穴井をよく知るクラブ担当デザイナーの高橋治氏がこういう。
「本人は飛ばし屋のこだわりを持っており、周囲も豪快な飛ばしを期待するからついついクラブを振り回してミスすることがあった。でも、今大会は2戦前の箱根で右手首を痛めており、それで強くクラブを振れなかったのも奏功したんじゃないかと思います」

 使用アイアンは女子プロには珍しいフェース面が厚いタイプ。たわみが少なくボールのつかまりをよくして力強い弾道が出る仕様だ。ドライバーは高いインパクト音を嫌い、落ち着いた球が出るように作られている。

「今週に関しては崩れそうなところで、よく辛抱していた。ずっと勝てずに焦っていましたが、実は私の知り合いで脳外科医の林成之さんと昨秋に会い、話し合ってからメンタル面が変わったと思います。林さんは柔道井上康生監督から依頼を受けて選手に勝負脳の鍛え方を指導し、リオ五輪で史上初の全階級でのメダル獲得に貢献した人物です。日本競泳陣も、カヌーで日本人初の銅メダルの羽根田卓也選手も林さんのレクチャーを受けています。JOCのメダル請負人が穴井の初優勝に大きく役立ったといえるでしょう」(高橋氏)

 この日は5番パー5で2打目残り230ヤードを「以前なら狙っていたかもしれない」という状況でレイアップを選択。残り78ヤードの3打目を1メートルにつけてバーディーを決めている。飛ばして喜んでいる日本人プロは男女問わず、林成之先生に勝負脳を習ったほうがよさそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」