日ハム入団拒否 ドラ6山口の説得は履正社監督がカギ握る
それでも望みはゼロじゃないという。
10月20日のドラフトで日本ハムに6位指名されるも、入団拒否が濃厚といわれている履正社の左腕、山口裕次郎。プロ側には事前に「3位までに指名がなければ、内定している社会人に進む方針」と伝えていただけに、6位指名に憤慨しているといわれている。
ドラフト直後に「これから本人やご両親と話し合う」と顔をしかめていた履正社の岡田監督は、30日に「本人や家族の考えを伺った。社会人のお世話になります」とキッパリ。日ハムも万事休す――と思いきや、まだまだ諦めてはいないというのだ。
あるアマ球界関係者は「機嫌を悪くしているのは岡田監督だけですから」と、声を潜めて言う。
「6位指名でも満面の笑みでチームメートに胴上げされているし、山口本人は指名順位に関係なくプロ志望だと聞いています。問題は岡田監督ですよ。契約金も年俸も安く、クビも切られやすい下位指名なら社会人の方がいいという親心は分かるが、メンツもある。他球団に『順位縛りがあったからウチは諦めたのに』と責められたら、返す言葉もありませんからね。受け入れ先の社会人チームにも顔が立たない。日ハムは本人よりも、いかに岡田監督を説得できるかがカギになるでしょう」
山口が進路予定としているJR東日本も岡田監督のように神経質ではなく、「本人の意思が最優先。無理してウチに来なくても構わない、という考えのようです」(前出の関係者)という。
指名挨拶は週末の4日。逆転の余地はまだまだありそうだ。