巨人が血眼になるほど加速 清宮の“大学経由メジャー挑戦”

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 岡崎部長、福王東日本統括の他にも、井上二軍打撃コーチをスカウト部のチーフに配置転換。一軍ヘッドコーチ、二軍監督を歴任した岡崎部長がさっそく、「まぐれで60本も70本も打てない。今年のドラフト候補では間違いなくトップクラス。もう見る必要もないんじゃないかというくらいの選手」とラブコールを送るなど、巨人と新体制のアピールを始めている。

 だが、日本の球団が揃って手招きをしたところで、肝心の清宮の進路は判然としない。早大の系属校である早実には、全国的な注目度を誇る清宮の進学を望む大学側の強いプレッシャーがあるとも言われ、清宮の周辺ではかねて、「早大に進んで4年後にプロ入りが既定路線」と言われてきた。

 清宮を、日本ハムの二刀流・大谷に次ぐスター候補と見る日本の各球団はだからこそ、「日本球界の宝」「清原、松井をしのぐ逸材」などと歯の浮くセリフを並べて、必死においでおいでと手招きしているのだ。

 冒頭の在阪球団スカウトがこう言った。

「しかも、清宮は幼少期から『夢はメジャーリーガー』と公言し、早大に進学して4年後に直接メジャーに行く選択肢も考えられる。日本球界としては、なんとかそれだけは阻止しなければいけないが、そのときの障害になりそうなのが巨人の存在だよ。松坂大輔田中将大、近い将来の大谷翔平のように、日本のプロ野球を経由してポスティングシステム(入札制度)でメジャー入りの夢をかなえる方法を清宮が選択してくれればまだいいが、巨人だけはいまだにポスティングによるメジャー移籍を認めていない。逆指名が廃止された今のドラフト制度では、巨人がドラフトで清宮の当たりクジを引く可能性があり、入団したら最低でも海外FA権を取得するまでの9年間は夢をかなえられない。そういう巨人が交渉権を得る可能性がある以上、だったら直接メジャーを目指すと清宮側が考えてもおかしくないからね」

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