右膝と腰痛めたイチロー 練習中のケガは「老い」なのか?

公開日: 更新日:

 マーリンズ・イチロー(43)がキャンプ序盤にいきなり故障である。

 21日(日本時間22日)の守備練習で同僚選手と交錯、右膝と腰を痛めた。外野手同士が飛球処理を確認する練習中で、両者とも互いに声を掛け合っていた中で起きた事故だった。

 これまでのイチローなら練習中に味方選手との接触など皆無に等しかった。試合でもフェンス際で捕球する際、当たり所を計算して上体を翻すなど、体へのダメージを極力、軽減してきた。09年に胃潰瘍と左ふくらはぎ痛を患った以外、大きな故障もなかった。

 イチローは今年の10月で44歳。メジャー最年長野手も寄る年波には勝てないのか。フィジカルトレーナーの平山昌弘氏がこう解説する。

「去年までのイチローのプレーを見る限り、肉体は限界に達してないと思います。むしろ反射神経が衰えてきたと考えるのが普通でしょう。人間は年とともに突発的なことへの反応速度は落ちるものです。視野が狭くなったり、動体視力も低下します。ビジョントレーニングで低下は抑えられても、40歳を過ぎれば、向上はほとんど望めない。今回、選手と交錯した際、相手が事前に視界に入っていてよけきれなかったとすれば、反射神経が衰えたと考えられます」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  3. 3

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  1. 6

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  2. 7

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  3. 8

    なぜ阪神・岡田監督は大炎上しないのか…パワハラ要素含む「昭和流采配」でも意外すぎる支持

  4. 9

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  5. 10

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる