新生なでしこは6位 アルガルベ杯で見えた課題と収穫
国際親善大会アルガルベ杯(ポルトガル)で日本女子代表「なでしこジャパン」が、8日深夜キックオフの5位決定戦でオランダ相手に2-3で敗れ、6位となった。
0―2で迎えた前半20分、なでしこは20歳MF長谷川のパスを受けた23歳FW横山が、ゴール正面20メートル地点から強烈ミドルを叩き込んだ。後半16分に相手DFがラフプレーで退場。33分には、20歳FW籾木の鋭いクロスがオウンゴールを呼び込み同点に追い付いた。
ここからは10人のオランダを圧倒。しかし何度も勝ち越しのチャンスを逃しているうちに試合終了間際、不用意なパスミスからオランダに決勝ゴールを許してしまった。
試合直後、高倉監督は「集中すべきところで緊張感が切れ、勝負どころで甘さが出た」と憮然とした表情。拍子抜けの結末に怒りを抑えている風情がアリアリだった。
■パスサッカーの限界
「今大会を通して課題と収穫がハッキリした」とは、サッカージャーナリストの六川亨氏である。