新生なでしこは6位 アルガルベ杯で見えた課題と収穫
「まず課題は《なでしこならではのパスサッカーの限界》です。長短のパスをつないでボール支配率を高め、試合の主導権を握るサッカーで世界の頂点を極めたが、現時点では女子サッカー上位国のみならず、たとえば初戦の相手スペインにも通用しなかった。堅守からカウンターという戦術も身に付け、ボール支配率に拘泥しないサッカーをすべきでは、という思いを強くしました」
収穫は「若手攻撃陣のはつらつとしたプレー」と六川氏。「大会4得点の横山に2得点の長谷川。オランダ戦に先発した22歳FW田中、途中出場のFW籾木といった若手が積極果敢にプレーした。なでしこの将来像に明るい兆しでした」と続けた。
なでしこの宿命は「2020年東京五輪でメダルを獲得する」こと。これからだ。高倉なでしこの真価が問われるのは――。