春巡業全休で治療に専念 稀勢の里「怪我回復6割」の吉凶

公開日: 更新日:

 本人にとって「もう6割」か、それとも「まだ6割」なのか。

 横綱稀勢の里(30)は先場所13日目(3月24日)の日馬富士戦で、左上腕二頭筋と左大胸筋を損傷。「1カ月の療養が必要」と診断された。現在は巡業を休み、治療と稽古に専念している。

 親しい関係者によれば、稀勢の里は「回復具合は6割ぐらい」と話しているという。つまり、巡業は全休が確定。問題は来月14日に初日を迎える5月場所だ。

 ある親方は「普通ならば、何も心配することはないが……」と、こう言う。

「なにせ、クソがつくほどマジメな力士ですからね。以前から『力士には神秘性がないといけない』と言い、ツイッターやブログなどは一切やっていない。横綱に昇進してからは、今まで以上に立ち居振る舞いを気にするようになった。それだけに、巡業に出場していない現在は相当苦悩しているはず。『ファンのためにも、回復次第であわよくば……』なんて思いかねないのが、稀勢の里という力士です。そこで無理をしてケガが悪化するようなことがあれば、元も子もない」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド