ユーベCL決勝へ殊勲弾 アウベスは差別を“のみ込んだ”男
セリエA・ユベントスの欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝進出の立役者は、人種差別の標的になった際に「バナナ・パフォーマンス」で人種差別の愚かさに警鐘を鳴らしたことがある。
モナコ(フランス)とのCL準決勝・第2レグ(日本時間10日早朝キックオフ)。前半33分のユベントスFWマンジュキッチの先制点をアシストした右MFダニエウ・アウベス(34)は、前半終了間際に素晴らしいゴールを決めた。
左CKをモナコGKがパンチングで逃れた。ゴール右前方20メートルの落下点にいたダニエウ・アウベスが右足ボレーシュート。ボールはゴール右に突き刺さった。
この時点で第1レグを0-2で落としているモナコは敗色濃厚。最終的には2-1でユベントスが勝利を収め、2試合合計4-1とモナコを圧倒しての決勝進出である。
殊勲のダニエウ・アウベスが、バルセロナ(スペイン)でプレーしていた14年、人種差別事件は起きた。ビジャレアル戦で右CKを蹴ろうとした瞬間、観客席からバナナが放り投げられたのだ。