Bクラス落ちなら一掃か 巨人“クビ切りリスト”に載る選手
チーム関係者がそう予測するのは、鹿取GMの現役時代を知るからだ。鹿取GMは王監督時代、5年間で275試合に登板した絶対的リリーフエースだった。それが、89年に藤田監督に代わった途端、21試合登板と出番が激減。それどころか、オフに「来年巨人に残っても使い方は変わらない。出て行ってもいいぞ」と言われ、トレードの道を選んだ。
「移籍先の西武1年目に24セーブを挙げてタイトルを獲得し、見事に復活を果たしただけに、トレードは選手のためになると経験として知っている。選手を放出したり、クビにすることを躊躇しないともっぱらです。過渡期のチームにあって、このオフにベテランを大量リストラするためにGMに抜擢されたと言われるほどです」(前出の関係者)
そうなると、危ない立場なのは内海だけではない。クルーズ、ギャレットの助っ人野手はもちろん、過去の「タイトルホルダー」たちも一掃される可能性がある。さる球界関係者が明かす。
「マギーの加入でベンチを温める機会が増えた元本塁打王の村田(36)も、打率・233と年齢的なことを考えても整理対象になる。村田と同じ年にFA入団した杉内(36)は過去には最多勝や防御率などの多くのタイトルを取ったが、2年前の右股関節の手術からいまだ一軍で復活を果たせていない。最多安打、盗塁王経験者の片岡(34)、元新人王の松本(32)、元盗塁王の藤村(27)も今季の一軍戦出場がなく、トレード要員か肩叩きのリストに入る。現在、故障離脱中の山口鉄(33)は最優秀中継ぎのタイトルを計3度獲得しているものの、昨季までの9年連続60試合以上の登板は今季で途切れそうだから、お役御免を告げるタイミングではあります。右肩痛で今季一軍登板なしの昨季のセーブ王・沢村(29)だって決して安泰ではありません」
このオフはハリケーン級の大嵐が吹き荒れることは確実である。