CS遠のく完封負け…巨人主将・坂本4タコ“3割切り”の元凶
「以前、鹿取GMと話をした時、坂本は責任感が強い男だと言っていた。2010年に31本塁打、昨年は23本。首脳陣が一発を期待したくなるのも分かるが、それが今季は14本と半減している。三振の数は昨季の67をすでに上回って76。四球は81から60と減少傾向だ。3番打者として打球を飛ばす能力があるので、首脳陣の期待に応えようとしているのか、無意識のうちにスイングが大きくなってしまっているように見える。実際、空振りをして打席で尻もちをついたりしている。これまであまり見られなかった光景です」
打球方向にも傾向が出るという。高橋氏が続ける。
「この日の4つの凡打は全て引っ張ったもの。本塁打が欲しくなると、引っ張る打球が多くなる。もともとプルヒッターではあるが、昨年は逆方向にも打てるようになって打率が上がった。それが最近は引っ張る凡打が目立つ。ポイントが前になっている証拠で、ボール球に手を出しやすくなり、三振が増えて四球が減る。責任感が強い男ほど、こういった悪循環に陥りやすいのです」
高橋監督は「打線が手も足も出なかったというのが正直なところ」と脱帽。3位DeNAが勝ったため、ゲーム差は2・5に広がった。主将の坂本がこんな状態では、06年以来となるBクラス確定は目前である。