石川遼「生きるか死ぬかの一打見せたい」に透ける本心
【日本オープン】
12日から、ゴルファー日本一を決める大会が始まる。関係者が期待を寄せるのが石川遼(26)の活躍だ。
というのも、小田龍一が石川遼、今野康晴とのプレーオフを制して勝った2009年大会(埼玉・武蔵CC豊岡)は最終日の視聴率が16・1%。過去20年間で最高を記録したからだ。
それだけでなく2桁超えはこの年だけで、松山英樹(25)が勝った昨年大会ですら9・4%だった。
ギャラリー数もそうだ。09年最終日は1万7687人(4日間4万5515人)と、昨年の1万4417人(4万5257人)を上回っている。
男子ツアーは人気低迷で観客動員数、視聴率のジリ貧が続く。海外から招待するスター選手も不在なだけに、主催する日本ゴルフ協会(JGA)は石川に試合を盛り上げてもらいたいとわらにもすがる気持ちなのだ。
「当初、JGA関係者から石川は出場しないと聞いていた。おそらく米下部ツアーとの入れ替え戦で出場権を手に入れて、米ツアーに専念する計画だったのだろう。その思惑が見事に外れて日本オープンに出るしかなかったんでしょう」(評論家・宮崎紘一氏)