外堀埋められ意気消沈 貴乃花親方は理事解任へまっしぐら
さらに頑として拒んでいる貴ノ岩の聴取については、警察の捜査終了後に「協力します」と約束をさせられた。
「これまで貴ノ岩への聴取は断られていた。しかし、もう調査としては貴ノ岩とあとわずかばかりを残す段階。それでも貴乃花親方は『警察の捜査優先』と言っていたので、『警察の捜査が終われば協力してもらえるか?』と聞いたら、『協力します』と言ってもらえた」
とは、危機管理委員会の高野委員長(元名古屋高検検事長)だ。
貴乃花親方が「本丸」と狙いを定めていたといわれる横綱白鵬についても「厳重注意」止まり。それも暴行事件とは関係ない、11月場所中の「負けた後に物言い」「万歳三唱」「日馬富士、貴ノ岩土俵復帰発言」の3点についてだ。
現役最強横綱に暴行以上の醜聞でも発覚すれば、現執行部に与えるダメージも計り知れない。しかし、白鵬が暴行事件の発端となった説教を貴ノ岩にしていたことは明らかになったが、それ以上の関与はなし。「なぜ暴行をすぐに止めなかったのか」という点で疑問は残るものの、貴乃花親方が貴ノ岩への聴取を渋っている現時点では、何の処分も下せない。