エンゼルスは年間20億円増収 大谷翔平の“集金力”恐るべし
「大谷は24年まで在籍するため、その間に大活躍してチームが強化されれば、エンゼルスの付加価値は上がる。契約更新時には放映権料も200億円に届くかもしれません」(前出の関係者)
シーズンが開幕すれば、盛り上がり方はキャンプの比ではない。
本拠地のエンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムは最大4万5957人収容。本拠地開幕戦(4月2日)のチケットの値段は普段より高い設定になっているものの、エンゼルスの公式サイトを見る限り売れ行きは好調といっていい。
エンゼルスは昨季、1試合平均3万7278人を動員した。これは30球団中7位だが、大谷の活躍がチームの成績を押し上げるようなら観客動員数はさらに増えるだろう。
現地のメディア関係者がこう言った。
「オレンジカウンティーに本拠地を置くエンゼルスのターゲットは高級住宅街のアーバイン地区の米国人というよりも、周辺に点在するヒスパニック系や韓国、日本などのアジア系です。カリフォルニア州の日系企業の約20%は、オレンジカウンティーにあるというデータもある。日本の企業にとってオレンジカウンティーはうまみのある地区なのです。すでに、船井電機はエンゼルスとスポンサー契約を締結。日本航空はあくまで大谷個人とですけど、サポート契約を結んでいる。今後は大谷個人のルートを介して、エンゼルスに宣伝広告費がつぎ込まれるパターンも考えられます。日本から大谷目当てで訪れるファンも増える。バックネット、外野フェンスなどの広告をはじめ、その他もろもろ含めて大谷がエンゼルスにもたらす収益は年間20億円はくだらないでしょう」
だとすれば、大谷は6年間で120億円をエンゼルスにもたらすことになる。モレノ・オーナーはキャンプ地で大谷に、「欲しいものがあれば何でも言ってくれ」と言ったらしいが、それも納得か。