シンパは3人のみ…貴乃花親方「告発状」提出の真相と勝算

公開日: 更新日:

 11日に開幕した大相撲3月場所。しかし、その直前に貴乃花親方(45=元横綱)が内閣府に告発状を提出したと公表したことで、協会や世間は蜂の巣を突ついたような騒ぎになっている。

 ある親方は「狙いはまさにそれでしょう」と、こう続ける。

「今までもこれからも、貴乃花親方の目的はただひとつ。自分が理事長になることです。日馬富士暴行事件を利用して執行部を批判、協会転覆をもくろんだものの、2月の理事選で大敗。それでも現執行部を吹き飛ばす以外に、野望をかなえる手段はない。あえて本場所直前のタイミングで騒ぎを起こしたのも、執行部にダメージを与える腹づもりからですよ」

 貴乃花親方は去る9日、部屋のホームページ上で「内閣府公益認定等委員会に対する告発について」と題し、告発状を出した経緯などを説明している。主な要点は2つ。1つは日馬富士暴行事件の調査が「公正中立な内容とは到底評価できない」というもの。さらに自身の理事解任は不当だと訴えている。

「ホームページには書かれてないが、告発状には現理事の資質を疑問視するような指摘もあると聞きました。現執行部に問題があるので、内閣府は立ち入り調査をすべきという論調です」(前出の親方)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド