体調不安でも結果 伊調馨のピーキングを国内ライバル警戒

公開日: 更新日:

 国際大会に合わせて急ピッチでピークに持っていく調整法も心得ており、栄監督の教え子で、至学館大学の後輩たちも、伊調のピーキングを警戒しているのだ。

■論理的に技を繰り出すタイプ

 伊調はリオ五輪を最後に実戦から遠ざかっている。スタミナや筋力の衰えを指摘するレスリング関係者の声もある。満足に練習を積んでいないのは確かだが、それは相手や環境に恵まれないだけで、基本的なトレーニングは欠かさず行っているそうだ。実戦感覚は鈍っても、基礎体力、技術は保たれているに違いない。

 伊調は国内外のレスリング教室で講師を務める際には、タックルの入り方などを、一から指導している。小学生などの初心者相手に手ほどきすることも多いため「忘れていた基礎を思い出すので、自分も勉強になる」と話している。そもそも伊調は直感的な吉田沙保里とは異なり、論理的に技を繰り出すタイプだ。復帰した際には、持ち前の調整力の高さに加え、さらに頭脳的になった試合運びで、栄監督の教え子たちと好勝負を演じるかもしれない。

 なお、伊調はこの日、パワハラ問題に関して内閣府の聞き取り調査に応じたという。関係者が明らかにした。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希「負傷者リスト入り」待ったなし…中5日登板やはり大失敗、投手コーチとの関係も微妙

  2. 2

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  3. 3

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  4. 4

    早期・希望退職の募集人員は前年の3倍に急増…人材不足というけれど、余剰人員の肩叩きが始まっている

  5. 5

    河合優実「あんぱん」でも“主役食い”!《リアル北島マヤ》《令和の山口百恵》が朝ドラヒロインになる日

  1. 6

    巨人秋広↔ソフトBリチャード電撃トレードの舞台裏…“問題児交換”は巨人側から提案か

  2. 7

    TBSのGP帯連ドラ「キャスター」永野芽郁と「イグナイト」三山凌輝に“同時スキャンダル”の余波

  3. 8

    キンプリが「ディズニー公認の王子様」に大抜擢…分裂後も好調の理由は“完璧なシロ”だから 

  4. 9

    永野芽郁&田中圭「終わりなき不倫騒動」で小栗旬社長の限界も露呈…自ら女性スキャンダルの過去

  5. 10

    低迷する「べらぼう」は大河歴代ワースト圏内…日曜劇場「キャスター」失速でも数字が伸びないワケ