「エレベーター力士」は過去 大栄翔勇人は今が番付最高位
追手風部屋 前頭3枚目
後輩たちに抜かれっぱなしでは終われない。
大栄翔(24)は相撲強豪校・埼玉栄ではインターハイ団体2位、個人3位と活躍し、国体でも団体2位という好成績を引っ提げ、2012年に追手風部屋入りした。
「角界では“いじられキャラ”として知られており、特に埼玉栄の後輩、貴景勝や年下の阿武咲らからも、ツッコまれたり、いじられていた。負けず嫌いだが、『オレがオレが』といった性格ではないので、自然とそういう役回りになったのでしょう。もっとも、彼らに番付まで抜かれてしまっては、そうも言ってられませんよ」(相撲記者)
貴景勝と阿武咲は幕内ではすぐに頭角を現し、新入幕から1年経たずに三役を経験。両者ともに横綱を撃破し、金星を獲得している。三役経験と金星、どちらもまだ大栄翔にはないものだ。
「遠藤にも先を越されてしまいましたからね。大栄翔は遠藤より3歳年下だが、入門は1年早い。角界は先に入門した方が兄弟子という世界。確かに日大で活躍した遠藤は幕下付け出しの資格があったとはいえ、初土俵からたった3場所で十両優勝を果たし、『ザンバラ髪のイケメン力士』と評判になった。その頃、大栄翔は幕下だった。当時は傍らから見てもわかるほど、悔しがっていました」(前出の記者)