4勝中3勝が G山口俊の地方球場での強さを門倉健氏が解説
巨人の山口俊(30)が宇都宮で行われた22日の広島戦に先発。2安打11三振を奪い、移籍後初完封勝利を挙げた。
唯一のピンチは四回だ。1死から松山に初安打を許したあと鈴木、会沢に連続四球。満塁のピンチを招いたものの、野間、バティスタを連続三振に切って取り無失点で切り抜けた。133球の完封勝利に「真っすぐもそうだけど、フォークでも狙って三振が取れた。楽な投球ができた」と汗を拭った。
この男、地方にめっぽう強い。新潟での4月17日のDeNA戦、長野での同24日の中日戦では、2戦連続完投勝利を挙げた。今回の完封で4勝中3勝を地方で挙げ、敗れたものの、15日の鹿児島でのヤクルト戦も2失点で完投しているのだ。
中日、横浜などで活躍し、巨人へFA移籍の経験がある評論家の門倉健氏がこう言う。
「東京ドームなどのプロ野球のホーム球場と比べると、地方球場の照明はどうしても暗い。普段より打者は球が見えにくく、速球派の投手が有利になります。山口俊は150キロ近い速球が武器。地方球場の暗さが味方している可能性はあります。加えて、地方で先発する日は、球場入りの時間を遅くして自分のペースで調整していいと許可されるケースがある。ボク自身はそれが好きでした。山口俊の場合はどうかは分かりませんが、いずれにせよ、地方の風が肌に合うんでしょう」