片山問題は一体どうなっている? もうすぐ1カ月も続報なし
それどころか19日のリリースでは「責任を持って調査結果を公表する」「周辺関係者への取材は遠慮してほしい」と、内部が混乱している状況がうかがえる。
「JGTOの対応は当初から後手後手の連続です」と評論家の宮崎紘一氏がこう指摘する。
「5月30日に騒動が起き、JGTOが主催者に報告したのは翌31日でした。6月3日の表彰式では主催者トップが直接、青木会長と石川遼選手会長に対応が遅いと苦情を伝えています。今週27日に理事会が開かれるが、そこで処分が決定するかどうかも分からない。しかも不祥事が起きたのに、青木会長が全米オープンのテレビ解説の仕事で渡米しており不在だった。内部でも“そんなことをしている場合じゃないだろう”と不満がくすぶっています。危機管理ができておらず、片山問題を深刻にとらえていないのかもしれない。でも、男子ツアーのダメージは大きく、もうやめたいという大手スポンサーに撤退する口実を与えてしまった。プロゴルファーだけの素人集団で、懲罰する対象も仲間のプロゴルファーでは厳しい処分はできないでしょう」
選手がどんなにいいプレーをしても、たった一人の悪行がツアーイメージを台無しにしたのは間違いない。