ロッテは身売り否定も…ZOZO前澤氏が招く“球界再編”第2幕

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「球団の親会社であるロッテHD(ホールディングス)は14年に創業者である重光一族のお家騒動が勃発し、今年2月には韓国ロッテグループ会長で球団の実質的トップだった重光昭夫オーナー代行が朴槿恵政権時の国政介入事件に絡む贈賄罪で実刑判決を受けて収監された。昭夫氏がロッテHDの代表権と球団オーナー代行職を返上するなど、ゴタゴタが続いている。17年途中に辞任した伊東前監督が再三にわたって補強を要望しながら効果的な手を打たず、ファンからも球団に対する不満の声が上がった。球団経営に対する意欲を失っているといわれ、球界の間で身売り話が囁かれていたのは事実です」(テレビ局関係者)

 前澤氏の“表明”を受け、ロッテの山室晋也球団社長はこの日の試合前に囲み取材に応じ、「球団を手放すということはあり得ません。売る意思はないし、今後もない。(ロッテ)HDとしての総意。絶対にない」と身売りを全面否定。強い口調で「交渉の席にも着きません」と断言した。

■くすぶる球団拡張

 球界参入には、加入希望前年の11月30日までにプロ野球実行委員会及びオーナー会議の承認と、保証金25億円と野球振興協力金4億円、加入手数料1億円の計30億円が必要になる。もちろん、仮に水面下で話が進んでいたとしても現時点で「売ります」と認めるわけがないが、一方でセ・リーグの某球団幹部は、「これが、04年の球界再編問題を再燃させる端緒になるのではないか」と、警戒する。

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