ウッズ同組の重圧なんの メジャー初Vモリナリ鋼のメンタル
【全英オープン】
タフな設定に加え、タイトルの重みから異様な雰囲気が漂うメジャーでは通常大会と戦い方が大きく違う。ボギーをなるべくたたかず、数少ないバーディーチャンスを逃さないことだ。
そんな鉄則を貫いたフランチェスコ・モリナリ(35)が、イタリア人初のメジャータイトルを獲得した。
最終日はT・ウッズと同組。人気のウッズがショットを打ち終わると、ギャラリーやカメラマンがゾロゾロと動きだし同伴競技者は自分のプレーに集中しづらい。しかもウッズがリーディングボードの首位に立つ活躍を見せただけに、会場もざわついていた。
だが、モリナリは自分のペースを守り、13番まで何度もあったピンチをパーセーブで切り抜けていった。そして14番パー5で2オンに成功して初バーディーを奪って首位に躍り出ると、最終18番では右セミラフから残り115ヤードの2打目をピンそば1.5メートルにピタリ。これを放り込んで後続組を突き放す通算8アンダー。右手で力強く勝利を確信するガッツポーズが出た。