現役審判2人が激白 ボクシング連盟「八百長疑惑」の真相

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 山根会長が肩入れするのは、出身県の選手だけではない。仲のいい指導者の教え子や、日本ボクシング連盟の強化選手にも、えこひいきが顕著だった。「山根会長が11年に現職に就任してからは、強化選手に奈良県出身の選手が増えた印象がある。確かに強い選手は多いが、それにしても……という気はしていた」とは、A審判だ。

 B審判は自戒も込めて、こう話す。

「他にも山根会長が審判を恫喝する場面を見たことがある。奈良の選手を負けにした審判は、試合直後に『帰れ!』と一喝されて、本当に帰らされていた。私は会長が過剰に接待されるさまや、パワハラも目の前で見てきた。それでも私自身、会長には恩義があるし、尊敬している面もある。だからなのか、最初は『こんなのおかしい』と思っていた気持ちが、次第にマヒしてしまった。でも、現在の日本ボクシング連盟は高体連との確執もあり、このままだとボクシング競技がインターハイから外されかねない。それはボクシングをやる子供たちにとっても、大きなマイナス。だから告発に踏み切りました」

 そもそも、「奈良判定」は選手のためにもならない。前出のA審判が言う。

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