陸連顧問が五輪に警鐘「このままでは人殺しマラソンに」

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「スポーツにおいて人工的なことをやるもんじゃない。世界のマラソンを見れば、スタートが午前3時や5時というケースもある。来年の世界陸上は、日中は40度を超えるドーハで開催される。マラソンのスタートは24時だ。だが、観戦する人のことも考えれば、東京五輪で午前3時や24時にスタートするというのは現実的ではない」

 ――五輪組織委員会の森喜朗会長は先日、選手の健康面を考慮し、安倍首相に夏の時間を2時間繰り上げるサマータイムの導入を要望しました。

「マラソンは通常の5時、男子の50キロ競歩はスタートが4時になるのか。選手や観衆のことを考えれば助かるな」

 ――健康被害やコンピューターシステムの対応が時間的に厳しいといった指摘もあり、実現するか不明ですが。

「ならば、スタートは朝6時でいい。そして給水所を多く設置する。早朝でも沿道は応援する人で埋め尽くされる。みんな大声上げて日の丸を振る。そんな中で体調が悪くなってもなかなか棄権できないぞ。選手は何も要求を出せないのだから、役員が選手のことを一番に考えるべきなんだ。30度を超える気温でスタートさせるのは、人道上の問題もある。今のままでは東京五輪は人殺しマラソンになってしまうぞ」

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